その他のトマトの種類と特徴
さて、トマトの詳しい健康効果についてお話しする前に、普段食べている種類について説明しておきましょう。
トマトには実にいろいろな品種があるのも特徴なのです。まずはファーストトマトです。なぜならファーストトマトは桃太郎トマト(1985年)が作られる以前の日本でのトマトの主要品種だったからです。しかし、保存性が悪くて、傷みが早く、青いうちに出荷されるようになって味がどんどん落ちていったのです。
そんな時に日持ちが良くて栽培もしやすい桃太郎が登場したので、一時期はほとんどファーストトマトを見かけなくなってしまったのです。近年ではファーストトマト本来の味が見直されて、完熟した美味しいものが出回り始めています。
果実は大きくて先がととがっていますが、果肉はしっかりしています。酸味も穏やかで甘く、種子の周りのゼリー状部分が少ないのも特徴です。
そして桃太郎トマトです。これは現在の市場に最も多く出回っている品種で、大玉のピンク系トマトです。登場以来、いろいろな用途に合わせた系列品種も開発されています。ちなみに国内産トマトの約70%を占めているそうです。
「りんか409」も現在人気のトマトです。これは桃太郎と並んで広く普及している高い品質のトマトです。果実は桃太郎よりもやや小ぶりですが、色まわりがよく、全体に赤くなります。しっかりとした固さもあって日持ちにも優れています。果肉は粘質でゼリー状の部分とあいまって固さ感じない食感です。その他にも主なものだけでも10種類以上が市場に出回っています。