トマトの栄養と健康効果

トマトの美容効果

 

 

さて、トマトは美容にも一役買っています。通常の酸素よりもモノを酸化する力が強い酸素は活性酸素だということは前項でも触れました。そして体内で作られる「坑酸化酵素」も年々作る能力が衰えていきます。つまり老化が進んでしまうわけです。



従って坑酸化作用に優れているトマトは美容面からしても積極的に食べたい野菜となるのです。

 

 

更に、トマトにはビタミンH、Pという珍しい成分も含まれています。ビタミンHは、水溶性ビタミンのひとつで、ビオチンのことです。ビタミンHは、ビタミンCの合成、そして糖質、脂肪、たんぱく質の代謝に必要な成分です。これによって、皮膚の健康維持、筋肉痛の緩和、髪の毛のトラブル(白髪化の防止、抜けにくい髪の毛を作る)など、とても嬉しい効果を発揮します。

 

 

ビタミンPの方は、ビタミン様物質(ビタミンに近い働きをする)であり、ヘスペリジン、ルチン、ケルセチンなどの総称となっています。また、別名で、フラボノイド化合物、バイオフラボノイドなどと呼ばれることがあり、こちらの方が聞き慣れているかもしれません。

 

 

わかりやすく言えば、ビタミンPはビタミンの一種ではありますが、むしろビタミンの効果を助けるものだと考えてください。



効果としては、毛細血管の強化、出血の抑制、細菌侵入の抑制、免疫力の向上などが挙げられます。

 

 

また、ビタミンB6には皮膚病をなおす効果もあるとされており、こうしたビタミン群が総合されたトマトは、美しい肌を保つのには大きな威力を発揮してくれるわけです。そして「トマトダイエット」という言葉も流行しました。

 

 

トマトをダイエットに使っている、という芸能人もおり、それはやはりリコピンの作用で、脂肪を蓄積する細胞が増えるのを抑制する働きがもてはやされているのです。水溶性食物繊維(ペクチン)が腸内環境を整えてくれますし、これもお肌にいい影響を与えるわけです。